2015年の大雨で大沼公園が水没
2015年(平成27年)9月7日から11日にかけて、台風18号から変わった低気圧の影響で大雨が降って鬼怒川が決壊。茨城県の常総市の広範囲が浸水する大きな自然災害(平成27年9月関東・東北豪雨)が発生しました。
この時に、栃木県那須塩原市の塩原地区でも、自然散策で人気の大沼公園が水没し、東屋や木道が破壊されたり、貴重な大木が倒れるなどの大きな被害を受けています。
~ 被害の様子 ~
管理人が大沼公園を訪れたのは災害2日後の2015年9月13日でした。
大沼公園には自然散策で定期的に足を運んでいたので、この時も何気なく立ち寄って散策するはずでしたが、まず、散策コースの木道手前にある東屋を見て思わず驚きました。
東屋には特に異常は見られませんでしたが、東屋と湿原の間にあるテラスの床が少し傾いていて、すぐ横にあった木道が外れて不自然に別の木道の上に重なっていたのです。
また、散策路に続く遊歩道(木道)の上には足がツルツル滑るほどの大量の泥が溜まって、歩くのも危険な状態になっていました。
ここでいったい何が起きたのだろう・・・。遊歩道のスタート地点ではまだ被害の大きさがわからず、木道の泥は東屋付近から流れ込んできたのだろうと思っていましたが、木道が全体的に泥だらけになっているのと、周りの植物に管理人の胸の高さまで泥が付着していることに気付いて、ようやく大沼公園に何が起きたのかがわかりました。
なんと、大雨によって大量の雨水が流れ込んで、この広い大沼公園全体が完全に水没してしまったのです。大沼公園は湿地なのでもともと雨水が溜まりやすい場所でしたが、まさか、大沼公園全体が1.5mも水没するとは想像すらできません。
大木(老木)は倒れ、遊歩道の木道は水に流され大きな段差ができています。大雨からまだ2日後でしたが、倒れた老木はすでに切断処理されていました。
遊歩道をさらに奥へ進むと、切断された大量の倒木がありました。もともとここは大きな木で太陽光が届かずうっそうとしていましたが、木が倒れたのですっかり明るくなっています。
遊歩道をさらに進むと、木道の上に切断された大木が転がっていました。そして、完全に水が引いていないため木道が水没しています。
釣りなどで使う太ももまでの長靴があれば向こう側に行けそうですが、管理人は釣りをしないので長靴はありませんので、ここでUターンすることにします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
管理人は今も定期的に大沼公園へ散策に行ってますが、行くたびにこの水没直後の悲惨な光景を思い出します。
大沼公園はこの後しばらく立入ができなくなりましたが数ヵ月で復旧し、それ以降は大きな災害は起きていませんが、ここ数年の間に雨の降り方が「広く少なく」から「狭く大量に」へと大きく変わっていますので、大沼公園に限らず山へ出かけた時は常に上流に降る大雨に注意するようにしてください。
END